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1バーツは今、約2.6円。タイで暮らしていたときは面倒なので3倍で換算していた。1000バーツなら3000円という具合。

ウチの会社の場合、給与総額の8割が現地通貨、2割が日本円という比率で固定だったので、現地での生活に必要な額の倍くらいの給料をバーツでもらっていた。当然余るわけである。余るとどうなるかというと、お金に対して無頓着になり、感覚的に1000バーツを1000円くらいの感覚で使うようになってしまうのである。

例えば夕飯を食いに行って10000バーツ払っても、少し高かったな、と思う程度である。ちなみに昼飯など一食50バーツもあれば食べられるのだから、その200回分の金額を支払っているのにも関わらず、である。僕の会社のカメラ仲間も同様で、一時期、50000万バーツもするレンズをポンポン買っていた輩もいた。まあ人間的にはある意味間違った方向に行ってしまうのではあるが、この感覚をバーツマジックと呼び、ひとときの贅沢を楽しんでいたものである。

さて、日本に帰ってきて…。
僕はワインが好きなので、向こうで1000~2000バーツくらい価格帯のワインをよく飲んでいたのだけれど、円に換算すれば、2600~5200円になる。ところが日本で例えば3000円のワインが買えない。出せてせいぜい1500円くらい。ビールも同じ。6缶で1000円以上かよ!と思うと、つい発泡酒を選んでしまう。

逆の反動で、今度はお金が使えなくなってしまった。ということは、インフレの国に行ったら、さぞかしお金がたまるのかもしれない。あっ、でも逆に価値は下がっちゃうから危ういのか?
# by beerman7 | 2012-11-23 09:03 | タイログ
最初に断わっておくけれど、僕はどちらかというと原発容認の立場だ。今の日本の電力供給を賄う他の方法を提案できるわけではないし、化石燃料をばんばん燃やす方法がいいとも思えないし、ましてや自分が電気を使うことを止めることもできないからだ。今もエアコンで部屋を冷やしながら、このブログを書いている。

最近の原発反対ムードをタイから無責任に眺めていて思うのは、子どもの将来とか、地球の未来とか、きれいごとっぽい言葉を並べて反対をするならば、化石燃料を燃やすことを前提とした企業活動をしているTOYOTAという会社に対してはなぜ誰も何も言わないのか、ということだ。原発は事故が発生した時、被害が短時間で広がるから分かりやすいが、100年かけて地球をじわじわと温める行為や、車を運転することで発生する事故が不幸を生むことなんかには、何も思わないし、何も言わない。運転しているのが自分たちだから自己責任?それはフェアではないよ。子どもの将来とか、地球の未来を考えるんだったら、なくなった方がいいじゃないか!

別にTOYOTAという会社だけじゃないね。資本主義の元の企業活動は、そういう意味ではほとんど悪なんじゃないか?もう少し長い時間軸で考えた方がいいと思うんだが、オレがバカなのか?


ちょっと考えさせられるウルグアイの大統領のスピーチ

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# by beerman7 | 2012-08-14 22:33 | 雑記
9月末にタイから日本への帰任が決まったので、我が家ではラストスパート・キャンペーンを実施中である。6月にはイタリア人の友達エロスが住むプーケット島に行ってきたし、7月はYuikoが愛して止まない土地カンチャナブリに泊まってきた。最近狂ったようにサッカーを撮っているのも、そのキャンペーンの一環である。

さて、今週末は3泊4日でネパールへ。Hanaにとっては初めての海外。日本にも行ったことないのにね(笑)。Halは、マレーシア、カンボジア、ミャンマーと来て4カ国目。2歳半にしてなかなかの経験値である。

僕は、1997年にチベットからヒマラヤを越えて訪れたことがある。その時のことで覚えていることは、タメル地区に泊まったこと。「ふるさと」と「味のシルクロード」という日本食堂によく通ったこと。そこの定食が200Rsだったこと。その店に置いてあった新聞で、安室奈美恵の結婚を知ったこと。ダルバール広場、スワヤンプナート、ボダナートを訪れたこと。日本食材屋を発見し冷凍の梅干を買ったこと。木工用ボンドの臭いがする男からマリファナを買ったこと。モモという蒸餃子のような料理を食べたこと。香辛料を船便で日本に送ったら中身がほとんど抜き取られていて、1万円ほどの送料を無駄にしたこと。出てくるのは、そんなところだ。


今回、昔の記憶と重なることがあるのかどうか、それがすごく楽しみである。
# by beerman7 | 2012-08-10 10:15 | 雑記
外を車で走ると、Halは必ず「コンクリーサーシャ、どこー?、コンクリー」を繰り返す。彼は今、コンクリートミキサー車に夢中だ。それにしても世の中にはコンクリートミキサー車が結構走っているということに気付いたのは、Halがそうやって僕らに問いかけるようになってからだ。

さてある日、僕はHalのその呪文が始まる前に「Hal、コンクリートミキサー車どこ?コンクリー」と逆に問いかけてみた。一瞬、先を越されたかのような「してやられた!」顔をしたが、その直後彼が言ったのは「今日、お休みー」であった。

すげえ!会話として成立してるじゃん!と感動しつつも、ああそうやってオレたちは彼を誤魔化していたのだな、と反省したりもした。彼の語学力は着実にアップしてきている。先輩が話すか話さないかくらいが一番可愛いときだよ、と言っていたが、まさに今その渦中なんだなと思う。
# by beerman7 | 2012-08-09 16:16 | HAL・HANA
日本は生レバーが禁止になったと聞いて驚いた。なんで他人の食うものに口出すんだろう?と思った。そんなの国が決めることなんだろうか?というかまあ、本当は、そういうことを決めてあげないと自分たちで問題を解決できない日本人のレベルの低さが、そんなへんちくりんな決まりを作らせた原因なのだと思う。

日本の工業製品がよくできてたり考えられたりしていることはすごく素晴らしいことで、それは作る側が使う側のことをとことん考えて作った結晶でもあるし、使った人が使いづらいから何とかしろ!と文句を言った結果かもしれない。いずれにしても、消費者を第一に考えた結果だと思う。「お客様は神様」という考え方。間違ってはいないけど、今の日本はそのお客様が強すぎて度が過ぎていて、企業側もそれに応えなきゃいけないって思い込んでいるから、それが捻くれて捩れて、生レバー禁止みたいな変な方向に行ってしまうのだと思う。気に入らねえなら帰ってくれ!って、売る側だって本当は言いたいときもあるだろうし、そのくらいでいいと思うんだ。売る側と買う側が対等であってもおかしくないよ。

タイという国は、そういう意味で面白いと思う。いいものも悪いものも、まぜこぜで売られている。必要なのは買う側が判断する眼だ。悪いものをつかまされても、それは買う側にも半分は責任があるから仕方ない、という暗黙知があるような気がする。別の言い方をすれば、グレーな部分が社会にまだいっぱい残っている。これを未成熟と言うこともできるけど、じゃあ社会が成熟して生レバーが禁止になったほうが人は幸せなのか?

グレーな部分をグレーのままにしておくためには、大人が大人じゃなければいけないんだ。子どもな大人は基準がないと行動できないから決まりを欲しがる。シロクロつけたがる。でもそれで機会を損失していることに気付かない。


それでいいんならいいけど、もうちょっとどうにかならないものだろうか、こどもの国、日本。
# by beerman7 | 2012-07-25 19:06 | 雑記