カテゴリ:本の紹介( 9 )

b0027109_21483034.jpg魚さばき方事典








すごいんです、この本。
5年位前に買ってしばらく眠っていたけれど、釣り船で海に出たときに“社長”が海の上でさばいてくれるついさっきまで生きていた魚の味を味わううち、自分でもやってみたいと思うようになってきた。この本は包丁の選び方から、包丁の使い方、魚のさばき方はもちろん、付け合せの切り方まで、魚料理に関することなら、魚料理初心者にとってはまさに“目からウロコ”的情報が満載なのである。

ちなみに独身男性の晩飯としてはややアブナイと感じる方もいるかもしれないが、今日も一匹128円の鯵を近くのスーパーにて2匹購入し(鯵の成魚は冬が旬で、豆鯵は夏が旬だけど)、ワケギを添えてタタキにして食べた。自分でさばいたっていうプラスが加味されているかもしれないけど、パックで売られているタタキなんかより数倍うまい。他にも魚屋では余りものとして300円くらいで売られている鯛のお頭なんかも、この本を手本に料理すると結構食える(養殖モノは少し臭いけど)。とにかく、自分の手でやる!ってことに価値があるのです。お金を出せばうまいものは食えるけど、僕はそういうのにあまり価値を感じない。

魚料理は好きだけど、どうやって料理したらいいのか難しそうであまり手を出さなかったあなたも、この本さえあれば食に関する楽しみがさらに広がること間違いなしであります。

でも実は家で魚料理を楽しみたいわけではなくて、キャンプに行ったときに海辺の魚屋で買うことができる新鮮な魚を料理して食えたら、むはは的幸せなキャンプになるだろうなあというのが目指すところなのです。
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b0027109_17502839.jpgテレビ製作入門








いまさらマスコミ業界を志したわけじゃないですけど、友達の「結婚ビデオ」(二人が結婚するまでの過程や今後について語ってもらうことが主な内容。結婚式の披露宴や二次会の余興として流す)を作る機会を与えてもらううちに、「結婚ビデオ」の表現のあり方はたぶん、テレビのドキュメンタリーとバラエティの中間かバラエティ寄りにあると、見ている人に一番伝わるような気がしてきて、じゃあどうすればそういう表現に近づくことができるのかと思い、技法的なことに興味が行くようになった。

この本は、「ドキュメンタリー」って何?ってところから、(ドキュメンタリー映画とは区別する意味で)テレビにおけるドキュメンタリー制作の実際の順序(企画~取材~編集)を追いながら、そのノウハウや心構えなどを、業界のことがまったくわからない人向けに書かれた本です。

著者の山登さんは、NHKのディレクターとして「黒い雨-広島長崎原爆の謎」、「シリーズ・授業」、プロデューサーとして「もう一度投げたかった-炎のストッパー津田恒美の直球人生」、「響きあう父と子-大江健三郎と息子光の30年」、「世界わが心の旅」、などを制作した方でもあり、その時その時に番組を作りながら悩んだり行き詰ったりしたことがあわせて書かれているので、全体がリアルに伝わってきます。

僕が一番面白かったところは、企画というのは“仮定または仮説”を立てて、それを検証するために取材があり、そしてその取材していく中で、話の根幹や重心が変化していくこともしばしばで、それにより企画書(つまり当初仮定していたこと)がどんどん書き換えられていくのだ、ということが書かれていたこと。
結婚ビデオ作りがまさにそうで、結婚する二人に質問を重ねていくうち、彼らを取り巻くいろんなことや彼ら自身がココロの内側で考えていることがどんどんあらわになってきて、その二人を友達として外側から見ていたとき(仮定)とは違ったものが見えてくるときの面白さと、それをどう取り込んで一本のビデオに仕上げていこうか悩んだという自分の経験が、この本の内容とすごくリンクして、プロも一緒なんだなぁと思って面白く読ませてもらいました。


酒マン商事㈱の社長は、読んでおいたほうがいいんじゃないのー?(笑)
次はあなたの番ですよ。
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b0027109_23152442.jpg東京都・豆南諸島 まるごと探検








「豆南諸島」と書いて、「ずなんしょとう」と読む。
豆南諸島とは、伊豆諸島のさらに南、東京からおよそ600km南の太平洋の真ん中に散らばる島々をさす。豆南諸島は漁師の海で、カツオやキハダマグロ、あるいはオナガダイやアオダイなど底ものの釣りの漁場として魚の宝庫であり、八丈島の漁師さんたちの大切な仕事場だという。著者の山下和秀さんもまた、八丈島の本物の漁師である。そんな山下さんが漁師として豆南を訪れるたび、いつしか「この海の中を見てみたい」と思うようになった。

しかし、そこにたどり着くにはそうとうの運が必要だ。豆南が浮かぶ海域は外洋そのもので、小さな低気圧が発生したりはるかフィリピンあたりに台風の卵が発生しただけで時化(シケ)てしまうからだ。6~8月がシーズンなのだが、ダイビング・クルーズに出かけられるチャンスは年に3、4回しかないという。

僕は山登りなど自然の中に出かけることが大好きだけれど、自分が見た美しさを人に伝えることは難しいといつも思う。言葉から想像できることは人が五感で感じられるものにとてもおよばないからであろう。例えば湿度。「じめじめした」とか「むっとする」とか表現はいくらでもあるだろうが、感じたまま人に伝えられる人はおそらくいないと思う。伝わったと思えたとしても、それは錯覚にしかすぎず、わかった気分にさせることができただけなのだと思う。そんなふうに自然の美しさはおそらくそれを生で体験した人にしかわからないものだ。まあ言葉とはある事象を切り取って抽象化することでもあるから仕方がないのかもしれない。そして僕自身、季節を変えて同じ山を訪れても新たな発見があり二度と同じ風景を見ることすらできないから、そもそも自然を言語化することは無意味だと思っている。それこそが自然そのものだしそこに魅力があるといつも思うのだが、山下さんもまた自分の見た海の中を言葉として切り取ってしまうことにストレスを感じているようにも思えた。けれども山下さんのいう「青のモノトーン」というその世界をいつか自分も見てみたいとわくわくしながら読み進めた。

さて、この本は単に豆南諸島の海のすばらしさを書いているだけでなく、漁師としての海への視点も面白い。そのなかで魚の捕り方や食べ方について書かれている項があるのだが、特に魚を「寝かせる」というところが面白かったので紹介したいと思う。魚は新鮮なものがおいしいというわけではなく、種類によっては時間を置いたほうがより味わうことができるらしい。大雑把には白身は獲れたて、赤みは寝かせたほうが味わいが増すようだ。

【獲れたてがうまい魚】
タコ、マダイ・ムロアジ・カワハギ・アオダイ・アカハタなどの白身の魚、アカサバ・カツオなどは赤身だが例外的に獲れたてがうまい

【2~3日寝かすと味が出る魚】
シマアジ・オナガダイは白身だが、2~3日寝かすと絶品。そのほかアオリイカ・カンパチ・シイラなど

【一週間くらい寝かすとうまくなる魚】
マグロ類


ということで、この夏はダイビングのライセンスを取りたいと思った次第である。
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b0027109_1033159.jpg人体スペシャル 『脳の地図帳』








「ヒトの脳は、なぜ巨大化し、複雑になったのか?
脳の形態の変遷をみきわめれば、脳がもつ機能が自然にみえてくる。
発生的基盤にたち、極力簡略化、整理して、脳の構築を解説した
『脳の地図帳』が登場です。 」だって。
思わず買っちゃったよ。こういうの大好き。


他にも悩ましい本が続々。
『病気の地図帳』
『からだの地図帳』
『健康の地図帳』
『感覚の地図帳』
『細胞と組織の地図帳』
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b0027109_1824741.jpg小倉昌男の福祉革命








福祉や障害者に興味がある、というわけではないがこのところそういう関係の本に何となく目が行く。土建屋で設計をやっているとハートビル法や条例によってバリアフリーが関係してくる。しかし障害の種類も程度も多様なので、ある人にとってはバリアフリーでもある人にとっては逆にバリアとなってしまうことがある。なんでもそうかもしれないが、全ての人にとって平等な仕組みを考え出すことはなかなかに難しいのである。

二年くらい前、障害者が作るパンを売るスワンカフェという店で働く人と友達になった。その時にもらった本がこの本だった。さて僕は恥ずかしながら小倉昌男さんを全く知らなかったのだけど、ヤマト運輸で宅急便事業を起こし、いわゆる「宅急便」を作った人なのですね。ヤマト運輸を引退後、そこで得た資産をもとに「財団法人ヤマト福祉財団」を設立したんだそうです。

障害者が働く場合、月給1万円は当たり前のことだったようですが、小倉さんはその原因が「経営」の問題にあることに気づいてゆく。そして障害者が働く作業所の経営者に向けて無料講座を開き、「障害者の方に働く喜びを与えていますか。私はいちばんそれが言いたいんですね…」と問う。「払えるかどうかじゃないんです。儲かったら払うっていうんじゃ、いつまでたっても払えない。まず払うことにするんです。そこから始める」と言ってみずからパン屋を始め、時給750円(月給10万円)を実現してしまう。

まったくの素人だった小倉さんが「障害者の方に働く喜びを与えたい」という思いだけで既存の考えをどんどんぶち壊し実現していく。エネルギー溢れたその行動力はとても気持ちがよい。
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b0027109_21303114.jpgthe FUTURE is WILD








500万年後、地球は氷河期のピークを迎え、生命のほとんどは絶滅しちゃうのだ。
そして人類の歴史も1000万年で幕を閉じることになる。がーん。

地球が誕生して46億年、生命が海から陸に上がったのが4億年前、人類の祖先は500万年前に登場したと言われている。宇宙の時間軸で考えてみると屁みたいな時間の長さである。どのくらい屁みたいなものなのか別のものに例えて計算してみると、たとえば陸上競技のトラックは一周400mであるが、それを46億年の長さに置き換えて人類の歴史の長さを計算してみるとわずか0.44mしかないのである。ちなみに一日はどのくらいの長さになるかというと0.23nm(n=nano:10億分の1)なのである。
実際に書いてみると0.00000000023だよ。ふえー、ちっちぇえ!
いつも思うけれど、嫌なことがあった一日でも宇宙とか地球の歴史と比べると屁のツッパリにもならんのよね。そう考えると、くよくよ考えるのが馬鹿らしくなってくる。

さてこの本の舞台は500万~2億年後の地球。僕はもともとSF小説のような分野は苦手なのだけれど、この本は地殻運動の解説から始まり、それに伴う環境の変化、そして生物学的見地からの推論などからなるリアル サイエンス フィクションである。面白いからぐんぐん読めちゃうのである。魚は空を飛び始め、8トンの巨大イカが陸地を練り歩く。そして2億年後、人間に代わって知的生命体の頂点に君臨したのは・・・?
現代の人間ほどの知力には遠く及ばないが、なかなか面白い結末が待ってます。

刺身にして食ってる場合じゃないかもしれませんよ。
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b0027109_1856463.jpg進化しすぎた脳








人間は普段の生活で脳の3~10%程度しか使われていないと言われている。これを悔しいと思ったことはないですか?もし利用率が倍に上がれば、能力も倍になるのに…。僕はそんなふうに考えたことがあります。

でもそれは仕方のないことらしいんです。「本当はもっと高いポテンシャルを持っているのにもかかわらず、残念ながら脳は<人間の身体>という性能の悪い乗り物に乗ってしまったからだ」<本文より>

えっ?と思いません?例えばイルカの知能は人間の3歳児くらいと言われていますが、バンドウイルカの脳は約1.6キロと人間の1.5キロに近く、見かけも人間のものにけっこう似てます。実際イルカは人間にも劣らないようなポテンシャルを秘めた脳を持っているらしいです。ではなぜその脳を利用できないのか?それは脳にとっての環境との接点 ~身体~ がそれ以上の脳の利用を不用としたから。つまり「能力のリミッターは脳ではなく身体というわけだ」<本文より>うーむ。

ではなぜそれほど過剰なまでに脳が発達したのか?一見無駄とさえ思えるほどに進化しているが、それは裏を返せば、将来いつか予期せぬ環境に出会ったときにスムーズに対応できるための一種の「余裕」らしいのです。


そんなふうな日頃?の疑問をものすごく簡単な言葉と身近なたとえ話で、
これほどの内容を語れるということにすごく感心しました。面白かった~。



<目次>
・人間は脳の力を使いこなせていない ~進化しすぎた脳ほか~
・人間は脳の解釈から逃れられない ~「心」とはなんだろうほか~
・人間はあいまいな記憶しかもてない ~「あいまい」な記憶が役に立つ!?ほか~
・人間は進化のプロセスを進化させる
                  ~ヒトの脳は<柔軟性>を生むために発達したほか~
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b0027109_18541534.jpgセックスボランティア








ふらりと渋谷の本屋に立ち寄りこのタイトルを見たとき、思わず手にせずにはいられなかった。プロローグはある一人の学生が製作した一本のビデオと著者との出会いから始まる。ビデオでは上肢の動かない障害者に性への興味や処理の仕方について語らせ、またその自慰をその学生自らが介助するという内容である。その後著者はそのビデオに出演した障害者に会いに行き、いよいよ対面というところから本編への導入となる。そこまで読んで僕はそのままレジに向かった。


実はこの本を紹介しようかしまいか迷った。

ものすごくインパクトはあるが読み終わった後にモーレツな虚無感に襲われる。
本の帯に書かれた「障害者だってやっぱり、恋愛したい。性欲もある。」という事実を知ったところでどうすることもできそうにないからだ。著者もそんな事実に対して最後まで方向性すらはっきりさせない。迷ったまま終わる。

また障害者へのインタビューで度々主観的な質問や考察が入るが、それらは著者自身の性に対する考え方、姿勢がはっきり示されていなければ読者としては理解しづらい部分もある。最後の方で著者の幼少期の体験と性に対する考え方がほんの少しだけ示されるが、それは最初に語られるべきであると思った。性に対する考え方は人により千差万別であるのだから、著者の主観を共通認識的に扱ってしまうのはいかがなものかと思った。

そして紹介しようか迷った理由を正直に告白すれば、この本を読んで自分が幸せだと感じてしまったからだ。そう考えた事は誰に咎められることでもないのかもしれないし、ある意味自然な思いかもしれないとは思うが、そう感じてしまった自分がやっぱりなんとなく寂しいのだ。


そういった事を覚悟の上で読めるのであれば、ぜひお勧めしたい本ではある。
単純に自分よりも1歳上の著者が自分の足で行動し一冊の本にまとめ上げたということは素直にすごいと思ったし、自分が今まで知りえなかった事実を知って驚きの連続であったし、自分自身に新たな視点を生むことにもなった。

そしてなにより、障害者自身から語られる言葉は重い。
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先日、最近付き合い始めた彼女の両親に初めて対面しました。
お祭りの会場で、彼女から紹介されてのたった20秒でした・・・。
が、後日、彼女から「これ、お父さんから」と言って渡されたのが、

b0027109_17525322.jpg㈱ツムラのモウガという育毛剤。
僕は何度か「生え際何となくやばいんじゃない?」とイエローカードは渡されたことはありましたが、自分ではぎりぎりハゲではないと思っていましたからこれはショックでした。だって他人にいきなり「あなたはハゲです」とレッドカードを渡されたようなものですから。
しかもたったの20秒しか会わなかったのに、彼女のお父さんが見ていたものは俺の頭かよ!って、突っ込まずにはいられませんでしたね。
そしてさらにその後、伊豆かどこかの日帰り温泉にキャンプ仲間と出掛けたときに、休憩室のTVでたまたまモウガのCFを初めて見てさらにショックを受けました。どこからこんなにたくさん集めたんだよ、というくらいのおびただしい数のハゲたおとっつぁんたちが互いの頭にモウガをスプレーしつつ、狂喜乱舞しているではありませんか!まるで日本シリーズで優勝したチームのビールかけのような状態でした。ちなみにあのCFをみてモウガを買おうと思う人は少ないんじゃないかと思います。あれはハゲを侮辱していますね。自分がこっち(ハゲ)側の人間になってはじめて解った気持ちです。

しかし、ハゲってなんでそんなに嫌なんでしょうね?嫌われるんでしょうね?よく会社などでも、「あのハゲが!」とか「ハゲのくせに!」なんて非人道的な言葉を耳にします。最近「あなたはハゲです」と彼女のお父さんから宣告されてしまった僕は、一転ハゲ擁護派に転身し、そのような言葉は使わないようになりましたが、「ハゲ」という言葉はただそれだけで全人格をも否定してしまうほどの強烈な差別用語と言っても過言ではありません。そのうち放送禁止用語となり、「毛髪の不自由な人」なんて言いかえられる日も遠くはないかもしれません。


なんてことをぐだぐだ考えていたときに手にしたのがこの本。
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禿頭考(ハゲアタマコウ)でした。


『ある女の子がこんなことを言っていました。彼女は25歳。
「初めての見合いの相手はハゲでした」
そーりゃーショックだったろう! と思わざるをえません。』 
(本文より)
僕が聞いたとしても、そりゃーショックだろうと容易に想像できます。
でもそれがなぜなのかを答えられる人は少ないと思います。
そんなハゲにまつわる疑問やハゲを取り囲む社会・文化・環境、はたまたハゲ=スケベなの?などという俗説にも科学的・非科学的に迫り、スルドク解き明かしてくれます。


<目次>
ハゲは見合いで不利か?
ハゲ男vs胸毛男の好感度
それは額か、それともハゲか
恐怖!親ハゲ子ハゲ増殖の謎
神はなぜ毛を生やし給うたか
ハゲたがり屋の頭頂部
朗報!てっぺんハゲに毛が生えた
レディースハゲにご用心
日出づる国のハゲさんたち
のどから手が出るハゲ薬〔ほか〕
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