カテゴリ:フリーカメラマン( 2 )

フリーになりたての頃、というか仕事がある程度安定してきたなと思えるつい最近まで、スポーツ系やスクール系のフォトサービスのアルバイトはよくやったものだ。一度のギャラは安くても、家でボーっとしているよりはマシだからだ。

でも、広告会社などから仕事をもらえるようになってくると、特にスポーツ系のフォトサービスのギャラ設定が安すぎることに気づく。カメラマンをやっている方ならわかると思うけれど、スポーツ系はとにかく機材に金がかかる。ボディに50万円以上、レンズも100万円近く。もちろんボディもレンズも一台、一本と行かないから軽く普通車が買えるくらいの金額にはすぐなってしまう。

もちろんそこまでお金をかけなくてもある程度の写真は撮れる。だけど、例えば同じスタジアムで328、428、54などがひしめく中で、7DMK2に70-300mmのズームレンズで撮ってたらまず惨めな気分になるし(←以外にこれが大きい!)、自分がいい写真が撮れないのは機材のせいだ!なんて思ってしまう。ただし実際の現場では、もし屋外昼間なら8割近く(2割くらいは機材の違いでどうにも超えられない壁もある)は腕でカバーできると思うな。


さて本題。皆さんは自分のギャラをどのように決めていますか?
僕は概ね、3時間以内なら3.5万円、6時間以内なら5万円でやらせてもらうことが多い。

その内訳はこうだ。
機材費:ボディ1.5万円、レンズ0.5万円、合計:2万円
(この金額はネットのレンタルショップから引っ張ってきた大体の価格)
人件費:3時間 1.5万円、6時間3万円

プロとして相手を満足させられるクオリティを提供できるなら、人件費も決して高いと思う金額ではない。機材は自分で購入しているから、ランニングコストはタダと言えばタダだけど、先行投資してそれを回収しなければ、機材ビンボーになるだけだから、その辺りも考えて、自分のギャラを決めていくべきだと思う。


ところが例外はスポーツ系だ。
スポーツ系はギャラが2~2.5万円ほど。僕は請けないけど、1.5万円くらいでやっている人も多いと思う。

だけどスポーツは真面目に撮ろうと思ったら、その内訳はこんな感じ。
機材費:ボディ2万円x2台、望遠単焦点1.5万円、中望遠レンズ0.5万円、標準レンズ0.5万円、合計6.5万円
人件費:3時間 1.5万円、6時間3万円

つまり半日なら8万円、一日なら9.5万円くらいの価値のある仕事である。
その上撮影枚数も多いため、その日一日では終わらない。
もう一日整理する時間のギャラを上乗せすると、10万円以上もらわないと本来は成り立たない仕事なのだ。

それなのに一日2万円…。
僕もそうだけど、スポーツ撮るのはとても楽しい。決定的な瞬間を撮れた時の手応えと言ったら、夢精してしまうくらいの爽快感だ。だけど、お金をもらえないってことは価値として認められていないということでもあるなあ、なんて考えていたら、そういう仕事をやるのがだんだん馬鹿らしくなってきてしまった。

100円ショップって便利だけど、本当に価値のあるものが置いてあるなんて誰も思ってないのと同じ。そう、馬鹿にされてんだよね。
などと、卑屈とは思いつつ、最近はそう思えてきてしまって、スポーツ系の写真は特にやる気がなくなってきてしまった。
東京オリンピックまでは、絶対頑張ろうと思ってたんだけどねー。

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「ボランティアで!」とか「男気で!」、つまりは「タダで!」写真を撮って欲しいとか、ドローンを飛ばして欲しいと言って来る人がいる。

普段から持ちつ持たれつの関係だったり、自分に興味があればやることもあるけど、大抵の場合はお断りする。


そんなふうに頼んで来る人は例えば、「お腹を空かせて困っている人がいるからタダでお弁当をくれ!」とコンビニで頼んだりもするのだろうか?

もしあなたがそうしたいのなら、自分でお金を出して弁当を買って、困っている人に与えればいいだけだと思うのだ。


あなたのその「ボランティア精神」とか「男気」とかはこっちには関係ない話だから、頼むからケチ!などと腹を立てるのは止めてください。


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