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タイのお葬式

以前に仕事でお世話になった会社のタイ人スタッフのお父さんが亡くなられたということで、お葬式に行ってきた。お父さんは中国系タイ人、いわゆる華僑で10歳のときに中国に一時戻ったものの、戦争のせいで28歳まで中国からタイに戻ることができなかったそうで、戻ってきた頃はタイ語の文字も読めないほどに中国人化していたらしい。

そのお葬式。お坊さんがお経を読んでいるにもかかわらず、中華系らしくガアガアしゃべりまくるおっさんや、そこまで行かなくても久しぶりに会ったらしくおしゃべりを続ける人たち、あの世でいい暮らしができるようにと紙で模して作った家財道具一式が並べられていたり、読経の合間にワンタンスープが出てきたりと、日本の厳かに故人を偲んで悲しがらなくてはならないという雰囲気とはおよそかけ離れた空間であった。まあそれはそれで、知りもしないお父さんに対して悲しさを押し付けられるということもなくて気分的には楽であった。

日本でいうお香典を本人に渡すと、「これはありがとうカードです」と言って、「謝・泣領」(誰か意味分かりますか?)と書かれたカードと、あめ玉を2個もらった。なかなかイキなのである。

中国式なのかタイ式なのかは知らないけれど、もう亡くなってから5日間もお葬式を続けているそうで、迎えるほうはなかなかに疲れるのだろうね。そのタイ人にもうっすらと疲れの色が見えた。

面白かったのは、お父さんはなんと6人も奥さんがいるとのこと。6人もの女性を平等に満足させるというのは、そうとうなヤリ手でなければ成すことができまい。そういうことをさらっと言える辺りがタイ人らしいと言えばタイ人らしい。


なんとなく中途半端ではあるけれど、もう他に書くことがないので終わり。
by beerman7 | 2007-11-14 14:07 | タイログ