北半球と南半球で台風の渦巻きの向きが違う訳

留蔵さんの上記疑問に答えるためにCADで作図しました。
一応設計屋だかんね。でもtotal5時間もかかっちゃいました。

まず高気圧・低気圧について。
高気圧は周囲より気圧が高いので空気が吹き出し、
低気圧は周囲より気圧が低いので空気が吹き込むことは中学校で習いましたね。
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ところで、下の左図からわかるように地球は緯度が上がるに従って円周が小さくなって行きますね(図はクリックすると大きくなるよ)。
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また上の右図のように真上から見ると、地球は一日に1回転するので、赤道に近くなればなるほど(地軸(北極)から離れれば離れるほど)回転する速度が速くなることはわかるかと思います。


以上をふまえたうえで台風の出来方を説明します。。
地球の北半球のある部分に発生した高気圧について考えてみます。
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拡大図の高気圧から上側(北)に向かって吹く風は、吹き出したところで上側(北)より早く右側(東)に進んでいますから、上(北)へ進むと真上(真北)よりやや右(東)のあたりに風が吹きます。右(東)に向かって吹く風=西風(図の緑線)です。高速で走っている電車から(自分が高気圧に乗っていると想像して)外へボールを投げると、ねらった所より先に落ちるのと同じです。
一方高気圧から下側(南)に吹く風はどうなるでしょうか。真下(真南)に向いて吹く風でも、赤道に近づく間に赤道のほうは右(東)に回ってしまいますから真下(真南)より左(西)のほうに風が届きます。左(西)に向かって吹く風=東風(図の緑線)です。高速で走っている電車に向かってボールを投げると(自分が高気圧にボールを投げる)、ねらった所よりうしろにボールが当たるのと同じです。


ここまで理解できたでしょうか?
さて下の左図のように2つの高気圧の間に低気圧があると、どうなるでしょう。
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北の高気圧からの風は東風で、南の高気圧からの風は西風。これが同じ低気圧に吹き込むと、左回りの渦になるのです。低気圧は風が吹き込むことは始めに出てきましたね。こうして低気圧が発達すると、左巻きの渦の台風になります。以上のことより北半球で発生した台風は地球の自転の影響で左巻きなのです。
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そして北半球の回転の方向が違うのは、図から一目瞭然ですね。
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留蔵しゃん、おわかりいただけたでしょうか?
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by beerman7 | 2004-10-23 01:15 | 雑学系?