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アユタヤにて

友達が日本から遊びに来たのでアユタヤに出かけた。アユタヤは好きな町のひとつである。普通観光が主な収入源になっている町というのは、何とか搾取してやろうとやたらに話しかけてくる人が多いものだが、そういうのはタクシーの運転手とホテルの呼び込みの人たちくらいなもので他の人たちはのんびりと自分たちの生活を営んでいる。だからといってそういう場所に踏み込んだとしてもうるさがられるわけでもなく、あれやこれやと話しかけてくるし世話を焼いてくれる。袖振り合うも多生の縁という言葉がたいへんしっくりくる町なのである。

そんな中でひときわ異色を放つのは日本人観光客の群れだ。ビルマ軍に破壊されたという遺跡を静かになんとはなしの感傷に浸りつつ歩いていると、ぎゃははははーとドリフの効果音のような音が近づいてきた。そうかと思うと、ざっざっざっと注目ポイントに馬蹄形に集合し、我先にとぱっしゃぱっしゃと写真を互いに撮りまくり、ツアコンの説明に耳を傾けるわけでもなく、ふたたびぎゃはははは笑いとともにあっという間にバスに乗り込み消え去っていく。異国の地に来て何かを発見することも何かを感じることもきっと一切なく、ただその場所に行ったという事実を作りに来ているだけの貧しい人たちだ。きっと日本に帰って話すタイの感想は「暑い」「辛い」「車が多い」くらいなものではないか。僕がタイ人であったら、どうしてこのような人々が経済大国を成し得たのか不思議に思うに違いない。
まあいいんだけどさ。
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レンタルバイクを借りてゆっくりと町を一周していろんな人と話をすると、全身で深呼吸できたような気分になる。普段バンコクの喧騒の中に住んでいるのもあるだろうけれど、のんびりゆっくり流れる時間を感じるというのはそれだけで心が充電されるのである。
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今回のアユタヤもなかなかよかったなあとバスに揺られてバンコクへ。うーむ、やはりうるさい。みんなせかせかしている。人と話しがしたいなどという気分も一気に吹き飛んでしまい、一刻も早く自分の家に帰りたいという気持ちになってしまう。こういうのは日本でも同じだけれど・・・。

最後にバスターミナルで見つけた怪しいプリントのカバン。まっ説明するまでもないですな。見つけた瞬間笑ってしまって僕の負けということで、掲載しました。
では股。
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by beerman7 | 2007-03-13 15:16 | タイログ