さくら

現場の朝礼の後、自分の担当するエリアに向かい施工の進捗状況を確認していると、遠くに桜のような樹が見えた。短工期の現場なので何か間違いがあってもやり直している時間などないから、問題を見つけたら即決解決せねばならずなかなか気の休まらない日々を送っているので、そんな仕事の合間に見えたその桜のような樹はそんなせわしない気持ちを解きほぐしてくれるのであった。そういえば日本はもうすぐ桜の咲く季節だなあと思ってなんだか懐かしい気分にもなる。
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その樹をもっと近くで見てみたくなり、先輩を誘って近くまで行ってみる(←結構暇じゃん)。しかしその樹は人の家の敷地内にあって無断で入るのは気が引けた。おまけにイヌがこんちくしょうとばかりに吠え立てる。仕方がないので敷地の外でぼーっと見ていると、その家主らしきおじさんが出てきた。「花を見せてもらえないだろうか?」と頼むと、「××○×」とタイ語で何か言った(タイ語なのは当たり前だけど・・・)。けれど雰囲気からしていいよと言っているような感じがしたので敷地の中に入っていく。今度はイヌも吠えない。
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近くでじっくり見てみると、色は桜に近いもののその花弁は朝顔のような形をしていて、樹皮はクヌギに近かった。それに幹の下のほうから枝分かれしている辺りは南方の植物という感じである。そのおじさんに「日本にも同じような樹があるよ」と言うと、「××○×、××サ○ラ×△×○」とまた何事か言った。よく分からなかったけど「サクラ」と聞こえた気がしたので、オウム返しに「サクラ?」と聞いてみるとおじさんは優しい笑みを浮かべながら頷いた。うーむ、郷愁。

家に帰って調べてみると、その樹は「チョンプー・パンティップ」という名だということがわかった。そして僕が感じたように在タイ日本人もその樹をタイ桜と呼んでいるようであった。日本を離れてたったの4ヶ月、でも懐かしくなるもんだねえ。
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by beerman7 | 2006-03-10 02:01 | タイログ