やさしいのだ

来週からシンガポールへ非常用発電機の工場での試運転検査に3日間出かけてしまうので、その間の穴埋め資料を作るため残業をしていた。土曜日は日本人のみなさんはまあたいてい夕方6時くらいに帰るのだけど今週は仕方がないのである。

で、残業しているとお茶汲み係りのお姉ちゃん(タイではこういう係りの人をいちいち雇う)が「土曜日なのにねえ・・・。ところでもう晩ゴハン食べたの(とタイ語で言われたみたい)」と話しかけてきた。「いーや、まだだよ(とタイ語で言ったつもり)」というと、「じゃあ屋台でバッミーナム(ラーメン)を買ってきてあげようか?(と言われたみたい)」と言ってくれた。腹も減っていたので「いいの?」と聞くと、「バイクでかっ飛ばして来るわ!(と言われたみたい)」と言って、事務所から出て行った。

しばらくするとビニールにスープと麺と具がそれぞれ入った袋を持ってお姉ちゃんが帰ってきた(僕の理解はだいたい合っていたのだ!)。ちなみにタイではたいていのものはビニール袋に入れてテイクアウトすることができるのだけど、焼きそばやチャーハンでさえも透明のビニール袋にいれてしまう。日本人的感覚からするとそういう食べ物の断面が見えるというのは見慣れていないので少々たじろぐ。

「いくらだったの?(と言ったつもり)」と聞くと、「今度おごってくれたらいいわ(と言われたみたい)」と言うじゃないか!いやー、嬉しかったねえ。おごってもらったことじゃなくて、そういう気遣いがね。そんな気質がタイ人にはあると肌で感じる。困っている人がいたらほっとけないとか、人の気持ちに共感するとか、日本ではすでにほぼ壊滅状態にあるような人間の根源的な感情がまだまだメジャーに存在しているのですねえ。本当に豊かだと思います。

ところで上から人を見るような言い方になってしまうかもしれないけど、タイ人スタッフたちは無条件で僕ら日本人に気を使ってくれる。それはまあ日系企業に就職した彼らの宿命なのかもしれないけど、正直、自分が足元にも及ばないくらい優秀な人がたくさんいる。それでも彼らの給料は多くて僕の半分程度。たまたま僕は日本人として生まれた。そして彼らはたまたまタイ人として生まれた。ただそれだけの違いだけなのにそういう差がある。賢い彼らは当然そのことも知っているしわかっているから、表には出さないけど日本人を見る目も厳しい。だからそんな彼らと仕事を超えた関係を持つためには常にそのことを意識しなけりゃあいけないし、自分の実力が足りなければ頑張らなくちゃあならない。

えーっと、ずいぶんと多方向かつ多弁になってしまいましたが、今日からアパートにインターネットが繋がったのでつい。まあそういうことでおやすみなさい。
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by beerman7 | 2006-02-19 04:24 | タイログ