2006年富豪の旅(カンチャナブリー) その5

その後も宿で飲もうということになり、セブンイレブンでビールとSatoSiamという白ワインに酢を加えたような酒とつまみを買った。さすがにそこまでおごってもらうわけにはいかないとみんな金を出そうとしてくれたが、無理に制してそれもおごらせてもらった。そんなわけで僕はその後「富豪」と呼ばれることになってしまった。実際はたいしたお金ではないのだけれど・・・。宿では僕のバンコクでの暮らしや仕事のこと、みんなからは旅行の話しなどを聞かせてもらい気分よく酔っ払った。

次の朝はいつもの癖で早く起きてしまったので、早起きしていたサトシさんとともに市場に向かった。カンチャナブリーの市場は町の規模が小さい分、バンコクなどと比べるとこぢんまりとしていてややひっそりとしていた。市場の中の食堂に入り、豚肉入り炒飯と豆腐入りの鶏がらスープを飲む。昨日飲みすぎてやや胃の調子が優れなかったが、鶏がらスープが胃にとてもやさしく結局全部平らげてしまった。炒飯を作ってくれた女の子の笑顔がきらきらしていてよかった。

宿に戻るとカズさんと坂本さんが起きていた。しばらく夕べの続きの話をしてから、坂本さんとともに自転車を借りてカオブーン洞穴と戦争博物館を見に行くことにした。しばらく走り、少し郊外に出ると一面の畑の中を舗装道路が延びているので気分がいい。農業用の巨大な重機がゆっくりと走っていてその脇をやや緊張しながら追い越す。ひと回りしてから屋台に入り串焼きとパパイヤのサラダを食いながらビールを飲む。自転車で汗をかいたので体に染み入ってうまい。
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再び宿に戻るとサトシさんは一人旅の女性と酒を飲んでいた。それに加わりしばらくするとカズさんも戻ってきた。カズさんと坂本さんはちょうど同じ頃バンコクに立ち寄るという予定だったので、三人でバンコクでの再会を約束する。夕方、僕はバンコク行きのバスに乗るため皆に別れを告げると、わざわざひとりひとりが握手をしてくれた。そのうえなぜかバンザイをして見送ってくれる人もいた。やや恥ずかしかったが嬉しかった。

くねるようなメロディーの音楽と無意味とも思えるクラクションの鳴らし合いを聞きながらバスに揺られる。窓の外を見ると道際に屋台が何軒も並び、その小さな裸電球の灯りが行き交う人々と鍋から立ち上る湯気を照らしだしていた。短い時間ではあったけど、お互いの人生が偶然にすれ違ったことによってうまれたじつに楽しい2日間であった。

<おわり>
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by beerman7 | 2006-02-07 11:17 | タイログ