鳴きトカゲの夜はふけて(タオ島) その1

正月休みはバンコクにいてもこれといってすることもなかったので、どうせぼーっとするならと会社の先輩とタオ島へ2泊3日の旅に出掛けた。

サムイ島までヒコーキで1時間飛び(往復7930バーツ)、そこから高速船(往復900バーツ)で2時間、パンガン島を経由しタオ島へ向かった。なるべく島にいる時間を長く過ごそうと始発便のヒコーキで来たので、船の出港とともに太陽が垂直にぐんぐん昇り海面をキョーレツに照らしはじめた。赤道にほど近いので冬の太陽光線でもなかなかあなどれないのである。
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島に上陸し、まず宿を探すことからはじめた。バンガロー風の風通しのよさそうな宿にあたりをつけ、部屋を見せてくれと頼むと男二人組みにもかかわらずダブルベッドの部屋に通された。次の宿も、また次もそうであった。男二人というのは、つまりそういうことなのだと当たり前にとらえられるのがなんだかおかしかった。何軒かまわって2ベッドで1泊500バーツの部屋に決め、荷物を降ろして早速島を散策することにした。

サンダルでぺたぺたと歩いていると、桟橋で魚釣りをする子供たちを発見、すぐさま近づいていった。リール代わりの空き缶にナイロン糸を巻きつけ、仕掛けは針にイワシのような小魚をちょんがけしただけのシンプルなもの。その仕掛けを手元でぐるぐると縦回転させ、その勢いを利用してアンダースローでリリースするのだがなんとも器用に15mほども飛んでいくのである。空き缶にくるくると糸を巻きつけながらたぐりよせては再び投げること数回、長細いくちばしのようなものがついた40cmほどの魚が海面から飛び跳ねた。どうやらヒットしたようである。お兄ちゃんの目つきがややスルドクなるが手つきは手馴れた感じだ。引きはそれほど強そうには見えないが、すぐには糸を巻かない。どうやら相手を疲れさせてから引き揚げる作戦のようである。2分ほどの格闘の末、ようやく獲物が引き揚げられた。女の子たちは手をたたいて喜んでいる。まだ生きているそいつをどうするのかと思ったら、針につけたまま後ろから大きくぐるりと振り回し桟橋の上に数回叩きつけて殺していた。なかなかたくましいのである。
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名前は、バトゥームというのだそうだ。女の子たちが息絶えた魚を嬉しそうに観察している。おいしいの?と聞くと、ゲン・アロイ!(おいしいよ)と目を輝かせて答えてくれた。TVゲームに疲れたようなしょぼくれた目でなく、本当にキラキラとしていてこちらまで嬉しくなるのだ。
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僕も真似をして、釣具屋でルアーを買って挑んでみたが釣果はゼロであった。
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<つづく>
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by beerman7 | 2006-01-04 11:39 | タイログ