迷走妄想

昨日は六本木方面に出かけ、日本が公共事業をするとフランスが好景気になるという、風が吹くと桶屋が儲かる的経済構造を目の当たりにしてきた。自分の価値観をぶらされるかのような非常に面白い一日であったのだが、いろいろ訳あって詳しく書けないのが残念。
で、昨日も“つい”というか“いつもながら”飲みすぎてしまったので、今日は田端まで走ってみた。というか気付いたら田端だったのだ。るーとMapで測ってみたら往復11kmの道のりである。我ながらなかなかヤルのである。

浅草近辺を走っていて思うのだけれど、浅草から西日暮里までの辺りというのは非常に猥雑である。人間臭さみたいなものにコンクリートで覆いを被せてはみたものの、その中身があまりにも臭すぎてその臭気が街中に漂っているかのようなじっとりねっとりぬらぬらりとした空気感がある。けどそんな感じが僕は好きなのだ。ところできれいな街というのはどことなく嘘臭い感じがして落ち着かない。本当はそんなにキレイじゃないのに、みんなで申し合わせて嘘をつくことで虚構の空間を創り出しているような感じが僕は大嫌いなのだ。そんな街を見つけたら即刻野グソをして成敗してやるのだ、わはは。

さて話し戻って日暮里駅周辺。僕の走る前方歩道中央にスラっとした髪の長い女性がこちらに背を向けて立っている。その立ち方はやや呆然としているといったほうがよいかもしれない。風が吹き髪が乱れても直そうともせず、遠くを見続けているのだ。その女性を追い越しざまに顔を覗くとどこに焦点があっているのか分からないマネキンのような目をしていた。外灯からの蒼白い光のせいで余計に思いつめたかのように映る。どうしたんだろうと気になりながらさらに走ると、なんとなく訳がわかった。高架橋の影に隠れて分からなかったけど、そこには彼氏と思われる男性が絶対後ろなんか振り向かないもんね、という背中をしてやや大股気味にどすどす歩いていた。

僕の頭にその女性の表情が再び蘇ってくる。きっと別れ話をした直後なのだ。彼女は彼から一方的に別れを告げられた。いや、一方的だと思っているのは彼女のほうだけで彼のほうは前々から彼女のわがまま振りが気になっていたのが、今日たまたま爆発してしまったのだ。僕が見たみさこちゃん(仮名)の瞳は、「ともくん(仮名)昔は何でも許してくれていたのに・・・」と楽しかった時間を思い出しつつ、恋の終わりをやや覚悟した瞳だったのではないかなどと勝手に想像しながら、彼と彼女の思いと思いの間を僕は走った。

走っているので、当然ながらともくん(仮名)にどんどん近づいていく。するとともくん(仮名)が突然振り返った。「なん・・・!」と振り返りざまにやや荒い声を発したが、その足音の主が僕だとわかってばつが悪そうに道をあけた。きっと「なんでついてくるんだ!」とか言いたかったに違いないがそんなに後ろが気になってるんなら、早く仲直りすりゃーいいじゃん!とまたも余計なことを考えながらともくん(仮名)の横を走り抜けた。

ところで鶯谷の駅の近くに怪しい飲み屋を発見。「うまいマグロ」と下手くそな字で書かれた張り紙35cm(H)×10cm(W)が入り口にべとべと何重にも張ってあるのだ。営業しているのかどうか分からないような暗い入り口の奥を覗くと、白熱電球が吊る下がった薄暗い空間でおっちゃんがコップ酒を傾けていた。とにかくココロふるえる怪しさなのだ。
誰か今度一緒に飲みに行こうぜ。
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by beerman7 | 2005-10-02 23:25 | 雑記