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思い出したこと

たぶん3、4歳のころのことだと思うけれど、
父親と、父親の塾に来ていた生徒さんたちと一緒に三保に海水浴に行ったんです。
(父親の家業は塾なんです)
「先生の子供」って、特別扱いされて気恥ずかしかったことを覚えています。
でも今考えれば、その生徒さんたちも小学生だから自分たちも子供じゃんねえ。

さて、ひとしきり遊び終えて夕方肌寒くなってきて、
「もう帰りたいなあ、ままに会いたいなあ」と思いながら
足元の砂利をいじっていたら、
「たかひとー」って、ボクを呼ぶ母親の声が空から聞こえて、
あれ?って思って振り返ったけれど、そこに母親の姿はなかったんだよね。

家に帰って
「ままー、今日海に来たでしょ?」って聞いたら
「一日中家にいたよ」って。
「でもボク、海にいたときままに呼ばれたよ」って言ったら、
「あー、洗濯物を取り込んだときに
空を見ながらたかひとのこと考えたからだね」って言ってた。
ボクは、やっぱりーと思って嬉しく納得したっけなあ。

そういう言い方ができたのって、自分の親だけどすごいと思ったよ。
もしぼくがいま同じことを子供に聞かれたら、
「物理的に聞こえるわけがないじゃないか」って答えると思うよ。
by beerman7 | 2005-03-10 00:53 | 雑記