認知

「パパ、ここ痛い?」とHALが聞く。
唇の皮が剥がれ、皮が白くなっている部分を指差してそう言う。一見して傷だと分かりにくいと思うのだが、そこを痛いと想像していることに驚いた。正常にあるべき姿が彼の中に形成されてこそ、その状態が異常だという認知ができるのだから。

生まれたときにはもちろんそんな基準も存在していないだろうし、それを表現する言葉も持たない。しかし、生まれて3年の間に様々なスタンダードが彼の中に形成され、蓄積されているのだ、と思うとやはり育つ環境や場所というものは、重要な要素になりえるということだ。

例えばどんな状態を不快と思うか。僕には少し潔癖壁があるので、温泉などに入って足の裏がヌメっつと感じたりすると、ついつま先立ちになってしまったりする。でも気にならない人は気にしないものだ。そういうことを総称すると個性ということになるのだろうが、同じインプットに対して、違うアウトプットが出る場合にそんなふうに言われるのかもしれない。

彼がどんな大人に育っていくのかは想像もつかないが、アウトプットの種類が「嫌だ!」が多いよりも、「好きだ!」が多い人間になって欲しいと思うのである。
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by beerman7 | 2012-12-01 10:30 | HAL・HANA