タイ洪水支援 「タイ洪水 その後」

日本ではタイの洪水に関連するニュースはほとんど報道されなくなったと聞いているけれど、じゃあタイは今どんな感じなのかを僕の主観でお伝えしたいと思う。

僕が仕事で通うアユタヤ近郊は、特に被害が多かったエリアだが、畑や水田だった場所にところどころ水は残っているものの、12月中旬くらいまでに普段の生活をするのに支障がない程度に水は引いた。幹線道路ではないローカルの道路などはまだ道路の補修が終わっておらず相変わらずガタガタ道のままだが、一時期のような移動の困難さはなくなった。洪水で被害を受けた店舗などは復旧していない(感覚的には35%程度がまだ再開していない)ところもあるが、流通は回復しているので、普段どおりの生活が戻ってきたと言える。洪水発生当時に騒がれていた感染症などの話は特に聞かない。

問題は、被災したバンコクの北エリアの7つの工業団地の復旧の進み具合だ。今回の洪水で7つの工業団地に入居する725社(日系は450社)が冠水被害を受けた。1つの工場で働く人を仮に100人として計算しても、7万人もの人が一時的なものも含めて職を失ったことになる。タイ商工会議所大学の試算では、失業者は100万人に達する恐れもあるとのこと。

僕が支援しているチュアンさんの村を例にとっても、現金収入は工場への出稼ぎでまかなわれている地域も多いだろう。つまり、工業団地の復旧が進み、雇用が正常化するまでは、彼らの生活が元のサイクルに戻ることはない。

各企業は当然復旧作業を急いではいるが、どこも同じように復旧作業を行っているので、材料不足や労働力不足の問題が当然出てくる。聞いた話では、一年にタイで施工される全部の建物(≒建設市場)と同じ面積の工場が被害を受けているので、単純には、建設市場が倍になっているとも言えるらしい。生産機械についてはよく分からないが、こちらも同時期に需要が発生し、通常の納期通りにはいかないはずである。時間をお金で買えるくらいに資金力がある企業ばかりでもないだろうし・・・。

早い企業はすでに生産を再開しているところもあるが、それはまだ少数で、僕の主観で申し訳ないが、平均的には4月くらいまでにようやく生産の一部が再開できて、ある程度回復したと言えるまでには、おそらく今年いっぱいくらいまではかかるだろうと思う。

というのが、今のタイの現状に対する僕の理解だ。


さて、話は変わってチュアンさんの村の近況であるが、前述した雇用の問題を除けば生活はほぼ元通りに戻ったとのこと。先日両替した15万バーツの使い道については、今2つのアイデアがある。ひとつは、村をまかなえる程度の軟水化装置を設けるというもの。普段は、45Lタンクで軟水を購入しているが、これを設置することでその必要もなくなるし、次回以降の洪水対策のひとつになる。ただし、今見積を取っているが予算的に厳しそうではある。もうひとつはフットサルコートを作るという案。これは洪水とあまり関係ないが、洪水で被害を受けた道路や橋などの公共物は、役所主導で復旧を行うし、道路の一部をその資金で直したとしてもどうせ何年か経てば壊れてしまうし、それなら記念に残るようなものを作ってしまおうじゃないか、というのがアイデアの発端。

僕はどちらかというと前者のほうが、みんなから預かっている募金の使い道として妥当だとは思っているが、まあそれも見積次第である。


みなさん。
他に何かよいアイデアがあれば、ご意見いただけないでしょうか。


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