IE9ピン留め
そういう部位が脳の中にあるのだろうだ。ところが逆に、不快を感じる部位も脳は持ち合わせているという。人間が平和を願いつつも、戦争が相変わらず止まないことに関係がありそうだ。

先日見たTVで、こんな実験が紹介されていた。女性が男性の頬をひっぱたく映像を見せ、そのとき活動する脳の部位をMRIで調べるというもの。ある被験者には何も情報を与えず、ある被験者には「この男性はとても悪いことをして報いを受けるのです」という類の事前情報を与えてから映像を見せる。すると、先の被験者は不快を感じる脳の部位が活発に働き、後の被験者は快感を感じる脳の部位が活発に働いたという。

情報の真偽はともかく、それを正しいと思っているというただそれだけのことで、脳の活動に変化を与えることができるという結果を示している。洗脳の原点かもしれない。


話は変わるが、先日、アメリカ海軍がソマリアの海賊に捕らわれていたイランの漁船を救出したという話がNHKでニュースになっていた。平田容疑者が自首をしたことなど他の5本ほどのニュースに比べると、すごく小さいニュースだと思ったのだが、わざわざアメリカの国務長官か誰かの「核問題で摩擦が起こっている最中だとしても、人道的な支援は政治的な話とは別です!」みたいなコメントまでも流していた。僕は大したニュースでもないのになぜこんなふうに流すのか?という疑問を持ってそのニュースを見ていた。

でも、そのニュースを流すことを日本政府が放送局に命令した、と考えたらそれはとても自然なことのように思えた。対米外交戦略として、アメリカに貸しを作っておくことは得策だと考えた人がいたのか、もしくはアメリカからそのような要求があったのかもしれない。いずれにしてもアメリカは「正義だ!」という情報を流しておき、いざイランへの攻撃が始まった時には、正義が悪を成敗するのだ、と日本人の脳に快楽物質をぶちまけるための布石として、そういう情報を流したのかもしれないな、と思っている。

そういえば、戦争や武力衝突に関係する報道って、アメリカ側からの立場から捉えたものしか見たことないと思うのは気のせいかな?そして世界中で紛争はたくさんあるのに、アメリカが関係していないところの報道は少ないのも気のせいかな?

僕がこうして書いていることを読んで、少し頭がおかしくなったのかな?と思う友達もいるかもしれない。昔の自分だったら今の自分をそう思うと思う。でも6年も海外に住んでいると、そういう洗脳が解けてしまったのか、日本を客観的に見れるようになってきていることも事実。

Yuikoが昔、戦争中のイラクを訪れた理由をこう話していた。たくさんの爆弾が投下されるところにも、普通に暮らしている人はいるだろうに・・・、それを私は見ておきたいと思った。ちなみに僕は、アメリカ万歳!もっとやって間違った方向に進んでいる国家を正してやれ!と思っていた。


人間の脳は、自分のした行動がもともとの自分の想いとは違ったことをしても、自分が実際に行動したのだからその行為は正しかったのだ、と自分を否定しない方向に記憶をすり替える癖があるらしい。脳科学者の池谷さんの本にこんなことが書いてあった。好きな相手を振り向かせたかったら、頼みごとをしてそれを叶えてもらってください。頼まれた相手は、依頼主のことを好きではなかったとしても、脳は依頼主のために行動した事実(矛盾)を肯定したいがために、自分が好意を持っていたからその依頼に応えたのだ、と思い直すらしい。

TVを見続けること。自分が求めもしないのに、情報が垂れ流される環境は異常だ。でもその異常さに気づかせないためにどうしたらいいか。笑わせたらいい。笑いはそれを提供してくれる相手への大きな肯定の形だ。自分を楽しませてくれる人に悪い人はいない。正しい。そのうち、TVを見ることに疑問は感じなくなる。だって笑わせてくれるから。そう考えると、バラエティはTVを見ることに疑問を持たせないための撒き餌なのかもしれない。TV離れさせないために、適度にバラエティを組み込みなさいよ。でないと、TVから流れてくる情報が絶対だという神話が崩れて、洗脳しにくくなるから。

僕の勝手な妄想だけど、僕には十分あり得そうな話に思える。戦争中の情報統制を笑えない。僕らが、今の時代は自由だ!と思っていることがすでに洗脳されてる結果なのかもしれないからだ。


国家は…、生き残ることが最大の正義だ。そのために国民を洗脳することも、他国民をぶっ殺すことも時に必要なことだ、と考えているかもしれない。毛沢東やポルポトの原点も、理想の国家を目指す考えが暴走したものだ、と聞いたこともある。理想を守るために、余計なものを排除しただけなのだ。リストラされたお父さんが昼間公園で過ごし、やがて給料日にサラ金に手を出す。家族を安心させるために必要なウソだと思えば否定はできない。僕が会社の経営者なら、従業員に働いていて幸せだと思わせるためにウソをつくかもしれない。結果それが企業の成長と存続に繋がっていくからだ。アラブの春は、情報統制がインターネットにより崩されてしまったひとつの結果だ。国家にとって今、インターネットは最大の脅威かもしれない。ツィッターが検閲の対象になるかも・・・。そんなニュースが流れてくると、いよいよ国家が情報統制に形振り構えなくなってきたか?とも思う。


僕らにできることは、自分の幸せを見失わないことだ。
僕は、自分の家族と笑って過ごしていくだけだ。
この前デパートに出かけたとき、Halが突然「いい匂い!」と言うのでびっくりした。幼稚園に通いだしてからというもの、僕らの知らないところでボキャブラリーを増やしていてときどき驚かされる。

ところで、幼児は匂いに対して鈍感なのではないかとときどき思う。Halと一緒に風呂に入るとき、ちょうど屁が出そうになると、水面に噴き出すあたりを指差して顔を近づけさせ、そこを狙って屁をこくのだが、彼は何も感じないよ!とでも言うかのようにキョトンとしている。

ところが味覚には結構敏感だ。苦いものや辛いものは、自然界では毒であることが多いから、反射として吐き出すように本能に刻まれている、と何かで読んだことがある。食べてしまっては、生存に関わるからだ。ただそういったものが大人になって食べられるようになるのは、人間の学習能力に因っているそうで、例えばピーマンなどは苦味が強い野菜だが、周りの大人がおいしいと食べていれば、子供は自然に食べられるようになるものらしい。まあ確かにそうかも知れないな。

そういう意味で匂いというものは、生命の危機に直結しにくく、鈍感でもすぐに死んだりはしないから、後天的に学習して覚えていくものなのかもしれない。ウンコを・・・、すごくいい匂い!という感じで教え込んだら、Halはウンコ臭好きな大人になってしまうだろうか?


自分の息子でそれを試す予定は今のところない。
10月24日にアナウンスをさせていただき3ヶ月続けてきたタイ洪水募金は、おかげさまで目標の183万円に対し、150人以上の方から合計で1,677,000円もご協力いただきました。

チュアン募金:601,000円
(563,000円+9,000バーツ+補填:6,200バーツ)
JustGiving Japan:1,076,000円

募金につきましては、今月末を持って終了させていただきます。
ご支援ご協力、本当にありがとうございました。


チュアン募金のほうは、以前にもお伝えしましたとおり、10,000円=4,000バーツとして両替して、230,000バーツをタンボン・ポサムハン村のための活動資金とさせていただきましたので、残る26,000円は、JustGiving Japanを通じてシャンティ国際ボランティア会に寄付させていただきます。また、バーツに両替した活動資金230,000バーツのうち、80,000バーツは第一回目の支援ですでに使っており、残る150,000バーツは、村への軟水化装置の導入等、今後の活動に使わせていただきます。


募金額の目標としていた183万円は、東日本大震災の時に妻のYuikoが参加したタイでの街頭募金で集まったお金と同じ金額でした。また、多くのタイ人自分のことのように心から心配してくれました。その金額には少し届かなかったものの、タイの人たちに恩返しができたかな、と思っています。


僕個人の総括としては、インターネットを通じた個人の呼びかけに友達のみならず、全くの見ず知らずの方からもたくさんのご支援をいただき、ただただ「嬉しい!」の一言です。募金の目的とはズレてしまうかもしれないけれど、応援してくれる仲間がいる、心配してくれる仲間がいる、信じてくれる仲間がいる、ということをリアルに感じられたことは、僕にとって何よりも大きなプロフィットでした。

募金への協力を呼びかけることは僕にとって初めての経験で、とても勇気が必要でした。集まらなかったら格好悪いしね・・・(笑)。まあそもそも格好いいとか悪いとかは、洪水で困っている人にとってはどうでもいい話だろうけれど、普通の人間が一人でやるには183万円という金額は大風呂敷すぎたかな、とも思ったし、どんどん集まってくる募金に対してその期待に応えなきゃ!というプレッシャーを感じたりと、踏み出す勇気はもちろんのこと、継続していくことも心を保つ必要がありました。・・・仕事なら、失敗しても謝れば済んでしまうことも(笑)、募金のほうはみんなの気持ちも同時に預かっていると思っていたので、それはやっぱり裏切れないです。

活動資金として残っている150,000バーツをどのように使ったかについては、また後日報告させていただきますが、冒頭でも書いたとおり、募金活動はひとまず終了します。
みなさん、本当にありがとうございました。


榎戸敬人
工場の復旧作業がなかなか進まない理由が他にもあったので追記します。

復旧には当然ながら金がかかるわけだけど、どうやら銀行の貸し渋りが起っているらしい。というのも、今後の保険対象から、洪水による被害という項目が外れるから、とのこと。タイで再び起らないとも限らない洪水のリスクが保険でカバーできないとなれば、今よりも高い貸し倒れのリスクを銀行が負うことになる。それで貸し渋りが起っているのだという。銀行から融資を受けることができなければ、潰れていく企業も当然出てくるだろうな。ところで、今回の保険補償は相当な額になるはずだが、保険会社は大丈夫なのだろうか。

こういう問題をどうにかするのは、もう国家レベルで動くしかないだろうね。資金を調達できずに復旧が進まない企業を助けることと、大規模な洪水が再び起らないような対策事業を行う必要があるだろう。各工業団地や企業は自衛策として、工業団地の周囲に防水壁(シートパイル)を設置する工事を始めているところもあるが、そういう対策に対して補助金を出してあげてもいいような気もする。さもなければ今後タイという国は、洪水のリスクを抱えた地域として避けられるだけである。

日本政府ももっと動いてもいいんじゃないかと思う。
(僕が動きを知らないだけかもしれないけど・・・)
もはや日本という国は人件費が高すぎて、海外にその労働資源を頼らなければ、日本企業が国際競争力を保つことはできないわけで、大げさに言えば、日本という国家の存亡にも関わると思うのだ。被害を受けた工場の6割程度が日系企業だという数字からも、日本とタイはそれだけ強い相互関係で成り立っているわけで、タイという国が日本経済の一端を担っているといっても大げさではないと思う。

もちろんタイに限らずだが、日本というひとつの国家だけでは、日本という国家を支えられなくなっているのだから、言い方は悪いが日本を支えてくれている国が被害を受ければそれを支援するのは、今後日本が国家として存続していくためにも必要なこととも思える。

世界がもし100人の村だったら、という本があったけれど、日本がもし100人の村だったら70人の外国人労働者に支えられています、なんて結果になるかもしれないね。僕たちはもっと、日本が世界の他の国から支えられて成り立っていることと、その本当のところを知る必要があるよ。そしたら本当に必要な外交の姿がもっと見えてくるんじゃないかと思う。


・・・と、洪水の話から少しズレてしまったけど、そんなこんなでまだ洪水被害は終わっていないのです。


→→→タイ洪水募金へのご協力はこちらから!←←←
日本ではタイの洪水に関連するニュースはほとんど報道されなくなったと聞いているけれど、じゃあタイは今どんな感じなのかを僕の主観でお伝えしたいと思う。

僕が仕事で通うアユタヤ近郊は、特に被害が多かったエリアだが、畑や水田だった場所にところどころ水は残っているものの、12月中旬くらいまでに普段の生活をするのに支障がない程度に水は引いた。幹線道路ではないローカルの道路などはまだ道路の補修が終わっておらず相変わらずガタガタ道のままだが、一時期のような移動の困難さはなくなった。洪水で被害を受けた店舗などは復旧していない(感覚的には35%程度がまだ再開していない)ところもあるが、流通は回復しているので、普段どおりの生活が戻ってきたと言える。洪水発生当時に騒がれていた感染症などの話は特に聞かない。

問題は、被災したバンコクの北エリアの7つの工業団地の復旧の進み具合だ。今回の洪水で7つの工業団地に入居する725社(日系は450社)が冠水被害を受けた。1つの工場で働く人を仮に100人として計算しても、7万人もの人が一時的なものも含めて職を失ったことになる。タイ商工会議所大学の試算では、失業者は100万人に達する恐れもあるとのこと。

僕が支援しているチュアンさんの村を例にとっても、現金収入は工場への出稼ぎでまかなわれている地域も多いだろう。つまり、工業団地の復旧が進み、雇用が正常化するまでは、彼らの生活が元のサイクルに戻ることはない。

各企業は当然復旧作業を急いではいるが、どこも同じように復旧作業を行っているので、材料不足や労働力不足の問題が当然出てくる。聞いた話では、一年にタイで施工される全部の建物(≒建設市場)と同じ面積の工場が被害を受けているので、単純には、建設市場が倍になっているとも言えるらしい。生産機械についてはよく分からないが、こちらも同時期に需要が発生し、通常の納期通りにはいかないはずである。時間をお金で買えるくらいに資金力がある企業ばかりでもないだろうし・・・。

早い企業はすでに生産を再開しているところもあるが、それはまだ少数で、僕の主観で申し訳ないが、平均的には4月くらいまでにようやく生産の一部が再開できて、ある程度回復したと言えるまでには、おそらく今年いっぱいくらいまではかかるだろうと思う。

というのが、今のタイの現状に対する僕の理解だ。


さて、話は変わってチュアンさんの村の近況であるが、前述した雇用の問題を除けば生活はほぼ元通りに戻ったとのこと。先日両替した15万バーツの使い道については、今2つのアイデアがある。ひとつは、村をまかなえる程度の軟水化装置を設けるというもの。普段は、45Lタンクで軟水を購入しているが、これを設置することでその必要もなくなるし、次回以降の洪水対策のひとつになる。ただし、今見積を取っているが予算的に厳しそうではある。もうひとつはフットサルコートを作るという案。これは洪水とあまり関係ないが、洪水で被害を受けた道路や橋などの公共物は、役所主導で復旧を行うし、道路の一部をその資金で直したとしてもどうせ何年か経てば壊れてしまうし、それなら記念に残るようなものを作ってしまおうじゃないか、というのがアイデアの発端。

僕はどちらかというと前者のほうが、みんなから預かっている募金の使い道として妥当だとは思っているが、まあそれも見積次第である。


みなさん。
他に何かよいアイデアがあれば、ご意見いただけないでしょうか。


→→→タイ洪水募金へのご協力はこちらから!←←←