人気ブログランキング | 話題のタグを見る
「はぁ~、忙しい忙しい!お祭りの準備で汗いっぱい出ちゃうわぁ~」と人に聞こえることを期待したひとり言を言いながら、袋をセロテープで止めたり、紙をハサミで切ったりと、海が何かを準備している。「海ちゃん、何してるの?」と聞くと、「あっ、パパーそんなとこにいたの」(僕はさっきから同じ部屋のソファーに座っていたから、そのセリフを言いたかっただけと思われる)「手が空いてるならお祭りの準備手伝ってよ!」と言う。

「お祭りって何のお祭り?」と聞くと、「はぁ~(そんなことも分かんないのかよというため息)、お祭りって言ったらお祭りだよ。タ・ノ・シ・ムんだよ!」彼女の中に楽しみをクリエイトしたいという明確なターゲットがあるのは理解できるが、具体的に何を手伝ったらいいのか、また彼女自身も僕に何を手伝ってほしいのか、お互いによく分からない。仕方がないから風呂に入りたい旨を伝えるとしぶしぶ承知してくれたものの、浴室の横まで来て「早く出てよね!」と催促する始末。お祭りの準備すればいいのに…。

そんなしょうもない会話が、本当に楽しく幸せな日々である。

【プロローグ】
100kmマラソンにチャレンジしてきました。僕は2017年3月に人生初マラソンで静岡マラソンに参加して5時間28分で完走。その後、2017年12月に袋井クラウンメロンマラソンを5時間4分。2度のマラソン完走を経験してのチャレンジでした。だけど100kmマラソンの関門のペースを見てみると、前半が厳しくて後半は少し緩いものの、前半はフルマラソンを5時間程度、約7分/kmのペースで走らなければ通過できない。あら、僕のフルマラソンのほぼベストタイムじゃない!しかもその後、フルマラソン1.5回分!?考えただけでリタイヤしたくなります(笑)。

クラウンメロンマラソンの疲れも癒えた1月から長い距離のトレーニングを始めました。まず1/10、清水~沼津までおよそ50kmを6時間かけて走りました。これは100kmマラソンなら関門を通過できるペースですが、50km走った後はもう1mmも走れないくらい疲れてしまいました。ところが翌日事件は起こります。疲れを取るためロードバイクで軽~く走っていて転倒。鎖骨を折って救急車で運ばれる羽目に。骨の変異が酷かったため、一週間後に手術をしました。2月末くらいまでトレーニングはほとんどできませんでしたが、せっかく上がってきた身体を衰えさせないために、アームスリングで腕を固定し、ジムでステップマシーンをひたすら踏んでいました。

3月になってもまだ骨はくっつかず、月間走行距離は39.65km。静岡マラソンも断念しました。けれどもその間、3本ローラーを購入して室内でロードバイクにだけは乗っていました。4月になり走ってもいいよと医者に言われたので、4/8に55kmを7分/kmペースを目標に走ってみました。結果はOK。しばらくジョギングをしていなかったので、上半身と体幹がものすごい筋肉痛になりました。

そんなこんなで、鎖骨骨折のために大したトレーニングもできないまま当日に突入!!!


【当日のレポート】
大会当日。先輩と二人で富士吉田まで車で出かけました。
私は朝5:00ちょうどの出走。結果は下記の通り。
10km 1:07:20(6'44''/km)
20km 1:09:25(6'57''/km)
30km 1:10:51(7'05''/km)
40km 1:22:45(8'17''/km)
50km 1:11:31(7'09''/km)/6:01:56(7'14''/km)
60km 1:37:25(9'45''/km)
70km 1:33:51(9'23''/km)
80km 1:31:42(9'10''/km)
90km 1:33:45(9'23''/km)
100km 1:37:08(9'43''/km)
Total:13:55:47(8'21''/km)で完走!!!

まず、『補給食』について。
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2018 100kmの部_b0027109_11030657.jpg
右側の白いビニール袋に乗っている物は、56km地点で受け取れる荷物バックに入れるもの。
その他はウエストポーチに入れて走りました。
ここには載っていませんが、マイボトルも持って走りました。当日は暑かったので、エイド以外で水分をこまめに補給するにはとても役に立ちました。

僕も初出場なので、何が必要で何が不要かは全く分かりませんでしたが、走り終えてみて必要だったもの、不要だったもの、どちらでもよかったものは下記の通りです。

『絶対必要(大事順)』
・ロキソニン(身体が痛くなったら飲んでました。用法用量は守ってません…)
・VESPA PRO(出走30分前に)
・TOP SPEED(56km地点で補給。後半の起爆剤として)
・Mag-on(1.5時間毎に採るよう勧められましたが、エイドでいろいろ食べられるのでおよそ2時間毎に補給しました)
・帽子、Buff、サングラス、日焼け止め、リップクリーム(走った後の皮膚へのダメージが違います)

『不要』
・干し梅、ねり梅(エイドに梅干しがたくさんありました)
残りはあってもなくてもよかったです。気象条件や好みの世界ですね。


次に、『ラン』について。
●スタート前
気温9℃と普段よりは暖かいようだが、十分寒い。陽が登り始めると暑くなる予報(実際27℃くらいまで上がった)のため、半袖ランパン生足の人が多い。17.6kmで不要な荷物をドロップできるため、僕は身体が冷えないようにウインドブレーカーを着たままスタートしました。ポリエステル生地のアームウォーマーやレッグウォーマーなら暑くなったらすぐに外せるので、それにすればよかったなと反省(おこづかいがなくて買えなかった)。

●スタート~第一関門(17.4km/2時間15分)
ペース的には十分通過できるけれども、第三関門までは7分20秒/km以内で行かねばならず、つまりそれはフルマラソンを5時間ペース。僕にとってはベストタイムでフルを走り切り、その後約14kmを同じペースで走り切らなくてはならない。普通に考えると無理だけど、2度の50km走で鍛えられているはず!と自分を勇気づけ、6分15~30秒/kmペースを目標に走る。が、結構アップダウンが激しく、ペースを守れないことがすぐにわかり、関門時間をある程度気にしながらオーバーペースにならないことだけ気を付けながら走る。

●第一関門(17.4km/2時間15分)~第二関門(38.7km/4時間45分)
もうあまりよく覚えてないけれども、たぶん関門閉鎖5分前くらいに通過。この辺りから足が痛みだし、関門を通過した辺りでロキソニンを飲む。

●第二関門(38.7km/4時間45分)~第三関門(56.4km/7時間)
約18kmを2時間15分かー、この疲れでこのペースは結構キツいなと思っていたけど、下り坂+ロキソニンが効いてきたのか40~50kmは7分09秒/kmで走る。しかしそこで気が抜けた?のもあるだろうし、単純に体力的な限界を迎えたのでしょう。第三関門は余裕で通過できると思っていたのに、50kmを過ぎた関門までの6.4kmに55分もかけてしまいました。関門閉鎖5分前に何とか通過して、預けていた荷物を受け取ります。前半で不要と感じたもの(梅干しなど)をドロップし、後半の補給食を入れ替え、エアーサロンパスを足全体に吹きかけるため、初めて腰を下ろしました。それでも10分も休んでないと思います。とりあえず事前の目標であった第三関門通過は何とかなってしまいました。気持ちを入れ替え、西湖へ向かう地獄坂へ…。

●第三関門(56.4km/7時間)~第五関門(72.2km/9時間30分)
第四関門は118kmの部の関門の為、100kmの部は関門がひとつ飛びます。ここは16kmを2時間半。普通なら行けるんだけどね、もう登りとか下りとかのペースは予想がつかないからひたすら頑張るのみ。西湖を過ぎ、関門から10km先の精進湖までよろよろとたどり着く。
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2018 100kmの部_b0027109_12564998.jpg
ちなみにこの前を走る外人。身長2m、体重100kgはありそうな巨漢。「トテモイタイ…」と片言の日本語で辛そうにしてましたが、その身体でよくここまで来たなあと感心。精進湖の入り口が67km地点だったと思うけど、仮死状態のような気持ち(どんなだ?)であまりあれこれ考えず、ひたすら足を動かす作戦(作戦と言えるか?)でじりじりと進む。AID15でのうどんはさぞかし体に沁みるかなと思っていたが、正直それほどうまくはなかった…。次の関門に間に合うかどうか分からないけど、100kmを走り切れる体力を残して走ろうとして間に合わないというのは良くないパターンなので、もうとにかくここで終わってもよいという気持ちでガシガシ、しかし実際はヨタヨタとひた走る。この辺りではガーミンくんはすでに誤差を生じてきているので、微妙な距離はよくわからなくなってきていたが、関門無事到着!!!かと思ったら単にエイド17で、そこから500m先が関門ということが分かる。ヤベーあと5分もない。人間必死になると疲れてても走れるもんだな(たぶん5分/kmを切るくらい)、ということを思い知るような素晴らしいスパートで、関門閉鎖30秒前に何とか通過!!!

●第五関門(72.2km/9時間30分)~第六関門(80.6km/11時間00分)
…関門を通過してしまった、と気づいたのはこの後。だって、通過しなければそこでリタイアだからもう走らなくてもいいじゃないですか。でも通過しちゃったら次の関門まで走れる権利を得ちゃうんですよね。もちろん100kmを走り切るために出場してるんだけど、矛盾するようだが関門を通過した自分を責めるような気持になってしまう。そのくらい辛い…。8kmを1.5時間かー、早歩きして時速6kmで行けば間に合う時間だな、でも坂とかあるだろうし、もう余裕だなんて思わないことにして、その時に可能な最大限のペースで進むことにする。もうそれしかできない。ここは関門閉鎖10分前に通過。

●第六関門(80.6km/11時間00分)~第七関門(94.8km/13時間15分)
もうここまで来たら、完走したいという欲がメラメラと燃え上がってくる。ところでひとつ気づいたことが。体はとても痛くて辛いけれども、何とか動かし続けることはできる。気持ちさえあれば動かし続けることはできる。筋を決定的に痛めてしまうようなペースは控えて、ノロノロとでも着実に進むことにした。周りを見渡しても死にぞこないの残党兵のような顔をした人ばかり。でもこの一歩を前に出さなければ100kmにはたどり着けない!と自分を奮い立たせ、再び仮死状態戦法でジリジリを進む。この関門は、閉鎖10分ほど前に通過。

●第七関門(94.8km/13時間15分)~フィニッシュ(100km/14時間00分)手前
よし、あと5km少しで50分もある。歩いても間に合うじゃん!!! へっへーなどと思ってたら、ここからがまたすげー坂。エイドの人が後ろから「坂は4km続くよー」と声をかけてきた。左足のアキレス腱とふくらはぎの筋肉をつなぐ筋のあたりがだいぶ怪しい。でもここまで来てリタイヤはあり得ない!!! だけども全く身体が前に進まない!!! 118kmの部の人は、走らずに早歩きで進んでいる。真似してみたけど、スピードが全然追いつかない。走っても追いつかない。なんだあの人は!と思いつつ、足元に目を落として進む。途中、係りの人に「あと何キロですか?」と聞くと、「2kmですよ」とのこと。制限時間まで22分ほどあったので、よし!何とか行けると確信して走ってるんだか歩いているんだか分からない走法で進んでいると、「ゴールまであと3km」という看板。なぬ!?さっきのあの人適当だなあ、ってか、7分/kmで行かないと間に合わないじゃんよ!もう死んでもいいから全力で行く!最後は下り坂になったこともあって、ラスト3kmは5分40秒/kmペースで走り切る。

●フィニッシュ
みんなが笑顔で「お帰りなさい」とコース脇から声をかけてくれる。こんなに嬉しい気持ちはなかなかない。100km走ったからこそのご褒美だ。もう顔は汗と涙でぐしゃぐしゃ。やったなあ、おれ。本当によく頑張った。身体も最後まで動いてくれて本当に感謝。
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2018 100kmの部_b0027109_13501041.jpg
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2018 100kmの部_b0027109_13501187.jpg
もう二度と走りません!!!(笑)


# by beerman7 | 2018-04-25 13:51 | 趣味
フリーになりたての頃、というか仕事がある程度安定してきたなと思えるつい最近まで、スポーツ系やスクール系のフォトサービスのアルバイトはよくやったものだ。一度のギャラは安くても、家でボーっとしているよりはマシだからだ。

でも、広告会社などから仕事をもらえるようになってくると、特にスポーツ系のフォトサービスのギャラ設定が安すぎることに気づく。カメラマンをやっている方ならわかると思うけれど、スポーツ系はとにかく機材に金がかかる。ボディに50万円以上、レンズも100万円近く。もちろんボディもレンズも一台、一本と行かないから軽く普通車が買えるくらいの金額にはすぐなってしまう。

もちろんそこまでお金をかけなくてもある程度の写真は撮れる。だけど、例えば同じスタジアムで328、428、54などがひしめく中で、7DMK2に70-300mmのズームレンズで撮ってたらまず惨めな気分になるし(←以外にこれが大きい!)、自分がいい写真が撮れないのは機材のせいだ!なんて思ってしまう。ただし実際の現場では、もし屋外昼間なら8割近く(2割くらいは機材の違いでどうにも超えられない壁もある)は腕でカバーできると思うな。


さて本題。皆さんは自分のギャラをどのように決めていますか?
僕は概ね、3時間以内なら3.5万円、6時間以内なら5万円でやらせてもらうことが多い。

その内訳はこうだ。
機材費:ボディ1.5万円、レンズ0.5万円、合計:2万円
(この金額はネットのレンタルショップから引っ張ってきた大体の価格)
人件費:3時間 1.5万円、6時間3万円

プロとして相手を満足させられるクオリティを提供できるなら、人件費も決して高いと思う金額ではない。機材は自分で購入しているから、ランニングコストはタダと言えばタダだけど、先行投資してそれを回収しなければ、機材ビンボーになるだけだから、その辺りも考えて、自分のギャラを決めていくべきだと思う。


ところが例外はスポーツ系だ。
スポーツ系はギャラが2~2.5万円ほど。僕は請けないけど、1.5万円くらいでやっている人も多いと思う。

だけどスポーツは真面目に撮ろうと思ったら、その内訳はこんな感じ。
機材費:ボディ2万円x2台、望遠単焦点1.5万円、中望遠レンズ0.5万円、標準レンズ0.5万円、合計6.5万円
人件費:3時間 1.5万円、6時間3万円

つまり半日なら8万円、一日なら9.5万円くらいの価値のある仕事である。
その上撮影枚数も多いため、その日一日では終わらない。
もう一日整理する時間のギャラを上乗せすると、10万円以上もらわないと本来は成り立たない仕事なのだ。

それなのに一日2万円…。
僕もそうだけど、スポーツ撮るのはとても楽しい。決定的な瞬間を撮れた時の手応えと言ったら、夢精してしまうくらいの爽快感だ。だけど、お金をもらえないってことは価値として認められていないということでもあるなあ、なんて考えていたら、そういう仕事をやるのがだんだん馬鹿らしくなってきてしまった。

100円ショップって便利だけど、本当に価値のあるものが置いてあるなんて誰も思ってないのと同じ。そう、馬鹿にされてんだよね。
などと、卑屈とは思いつつ、最近はそう思えてきてしまって、スポーツ系の写真は特にやる気がなくなってきてしまった。
東京オリンピックまでは、絶対頑張ろうと思ってたんだけどねー。

「ボランティアで!」とか「男気で!」、つまりは「タダで!」写真を撮って欲しいとか、ドローンを飛ばして欲しいと言って来る人がいる。

普段から持ちつ持たれつの関係だったり、自分に興味があればやることもあるけど、大抵の場合はお断りする。


そんなふうに頼んで来る人は例えば、「お腹を空かせて困っている人がいるからタダでお弁当をくれ!」とコンビニで頼んだりもするのだろうか?

もしあなたがそうしたいのなら、自分でお金を出して弁当を買って、困っている人に与えればいいだけだと思うのだ。


あなたのその「ボランティア精神」とか「男気」とかはこっちには関係ない話だから、頼むからケチ!などと腹を立てるのは止めてください。


初めてドローンを操縦した時、何コレ?分かりずら!と思ったものです。
で、いろいろ調べると操縦の方法を決定するモードというのがあって、
モードを変えれば、操縦の仕方を変えることができることが分かってきました。

僕が最初に操縦したモードは、モード1でした。
従来のラジコンヘリの操縦が、この方式みたいですね。
ネットに分かりやすい画像があったので、拝借しました。
撮影モード_b0027109_22251664.png
機体を後方から眺めた空間イメージで操作するなら、モード1の方がよさそうですが、ドローンの場合は目的が映像を撮影することなので、機体を上方から見た空間イメージの方が直感的に操作しやすそうです。そう考えると、まっさらから始める方ならば、モード2の方が始めやすいかも知れません。僕自身も、モード2に変えた途端に、ある程度イメージ通りに操作できるようになりました。

だけどこの操作方法を眺めていて思ったのが、モード2のプロポのレバー操作が左右逆だったら、昔ファミコンでやったゼビウス(古!)で鍛えた十字キーと同じように、左レバーで前後左右が操作できるのに!と思っていたら、なんとモード3というのが、このモード2の左右レバー逆バージョンだということが分かり、さっそくモード3に設定しました。ちなみにモード4というのもあって、これはモード1の左右レバー逆バージョンだそうです。

日本で主流なのはモード1で、海外ではモード2が主流のようですが、モード3や4が使われることはあまりないようなので、僕が設定したモード3に慣れてしまうと、万が一他の期待を操作しなければならなくなった時に、そのプロポがモード3に対応してないかも知れないことを考えると、モード2の方がいいのかな?なんて思ったりもするけど、まあそんな機会もないでしょうから、しばらくモード3で練習していこうと思います。


空撮の依頼はこちらからどうぞ!

# by beerman7 | 2016-07-10 07:23 | DJI INSPIRE 1